テーマ:カエル・かえる・蛙 - ジャンル:ペット
2014/07/11 Fri

ヒキガエルとウシガエルの比較

カエルの話をしていると、ヒキガエルとウシガエルが同じものだと思っている方が多くて驚きます。外来種のオオヒキガエルと在来種のヒキガエルを混同する方もいるようで気になります。

これらの違いが一覧比較できるサイトなどを探していましたが、いいのが見つからないので自分で作ることに。ちょうど図書館から詳しい図鑑を借りたところなので表にまとめてみました。


アズマヒキガエル
ニホンヒキガエル
オオヒキガエルウシガエル
別名ガマガエルケイントード食用ガエル
学名Bufo japonicusBufo marinusRana catesbeiana
原産地日本中南米北米
国内分布北海道〜九州(沖縄を除く)小笠原諸島、石垣島など日本全国
生息環境地上棲。林、畑、公園など地上棲。サトウキビ畑など半水棲。草の茂った広い水辺
大きさ4〜18cm(地域による)
在来種では最大
9〜16cm
海外では巨大な記録も
11〜18cm、時に20cm超
国内最大のカエル
色・柄黄、赤、茶、黒褐色など変異大。多くは脇に帯状の模様茶褐色。♂は喉が黒い
♀の背には黒っぽい模様
緑色または灰褐色に茶の斑点。腹部に黒いまだら模様
皮膚乾燥した肌に大小のイボ乾燥した肌に大小のイボ
♀は背に2列大きなイボ
湿り気があり、鮫肌状
横幅が広い
耳腺は細長い
目の周りにゴツい骨質隆起
耳腺は巨大で菱形
鼻先突き出る、口が大きい
♂の鼓膜は巨大
ないない上あごに細かい歯
強い、滲み出る程度強い、分泌量が多く被害大
1m近く飛ばすことも
ない
食性昆虫、ミミズ、サワガニなど地上で動く小さな生き物昆虫からネズミやヘビまで、地上性の小型動物。匂いに反応して動かない餌も食べる口に入る動物ならほぼ全て
国内のカエルで唯一、水中の獲物も捕食できる
後ろ足短い、小さな水かき比較的短い、小さな水かき太く長い、発達した水かき
ジャンプ力弱い、跳ねるより歩く弱い、ぴょこぴょこ跳ねる強力、小鳥も捕らえる程
泳ぎ繁殖期以外は水に入らないニホンヒキよりはマシ?得意。常に水辺で過ごす
鳴嚢なし喉にある喉にある
鳴き声クックックッ…と小さな声ボボボボボ…
ドラムを叩くように響く
ウオー・ウオー
牛に似た太い不気味な大声
冬眠土や落ち葉の中高温地域なので冬眠しない泥や水中、時々起きて活動
繁殖期早春の一週間程度一年中5~9月の長期にわたる
紐状、1500〜14000個紐状、8000〜17000個以上水面に広がる大きな塊、6000〜40000個
オタマジャクシ3〜4cm、全身真っ黒2.4cm、体は黒く尾が透明
塩水混じりでも生育可能
12〜15cm、緑〜灰褐色に白黒の細かい斑点。幼生越冬
変態直後0.6〜1cm0.6〜1.2cm4〜6cm
法的扱い特になし特定外来生物、飼育・生きたままの運搬など禁止特定外来生物、飼育・生きたままの運搬など禁止

アズマヒキはニホンヒキの亜種なので合わせて記載しています。両者の違いについてはまた別の機会に。

アズマヒキガエル
140630toads2.jpg140708kimi1-2.jpg
うちの子たちのお食事動画はこちら。
>>ヒキガエル捕食シーン - YouTube

オオヒキガエル
Marine_toad_Bufo_marinus_USGS_Photographsized.jpgcane-toad-162752_800.jpg
cane-toad-274591_800.jpgBufo_marinus_1.jpg
2010年の東京国際映画祭で「そのカエル、最凶につき」というオーストラリアのオオヒキガエルを主役にしたドキュメンタリー映画が上映されました。映画の公式サイト(英語)にはトレーラー動画やギャラリー、オオヒキガエル情報などもあってなかなか面白いですよ。
>>Cane Toads: The Conquest ※サイト閉鎖されました。>>動画・写真はFBページへ


ウシガエル
768px-Lithobates_catesbeianus_Desoto1.jpgfrog-50404_800.jpg
Bullfrog_-_Rana_catesbeiana_800-3.jpgBullfrtadpole.jpg
ウシガエルの凄さはこちらの動画を見るとよく分かります。
>>National Geographic ウシガエルのお食事 - YouTube

主な参考資料
  1. 前田・松井 (1989) 日本カエル図鑑. 文一総合出版
    ※大きさ・蔵卵数は本書の数値を採用。一部は端数を四捨五入
  2. 国立環境研究所 侵入生物データベース
  3. 環境省 外来生物法
  4. 北海道ブルーリスト
  5. 大阪府立環境農林水産総合研究所 大阪府の外来生物
  6. 那覇自然環境事務所 オオヒキガエルとシロアゴガエルについて
  7. ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

オオヒキガエルおよびウシガエルの画像は、パブリックドメイン、CC0のものを使用しています。
関連記事

コメント

すごい迫力!

ウシガエルの捕食シーン、すごいですね。
意外に警戒心が強いので、声は聞こえても姿は見えないことが多いですが、今年の市のカエルの分布調査の為に歩きまわっても、あっちこっちで声を聞きます。

うちの息子は、カエルに遍く愛を注いでいるので、いじめられているウシガエルを庇って喧嘩さえします(-_-;)
去年、捕まえたのを、飼えないから放すように説得するのが大変でした。

こうして比較してみると、ヒキガエルって、おっとりしてますね。
身近に接する機会がないので、この夏休みに出会えたらいいなと思います。

> メカ・ミムラさん

あの動画すごいですよね〜。
最初に見たのは数年前ですが、時々思い出して見ちゃいます。

オオヒキ映画の動画も面白いですよ。
貼り付けたのは非公式の方で、カエルはちらっとしか出てこないんですが、
↓の公式トレーラーには動くヒキガエルたちがたくさん出てきます。
http://www.youtube.com/watch?v=gYUHnf7Uy1k

ウシガエルもオオヒキガエルも、もともと人間の都合で連れてこられたはず。
比較すれば運動能力も繁殖力も低いはずのアズマヒキでさえ、移入先の北海道では爆発的に増えて生態系を脅かしているそうです。
駆除が必要なのはわかるけど……悲しいですね。
カエルが悪いんじゃない。息子さんの気持ちわかります。

カエルの分布調査って楽しそう。
うちの近くでもそういうのないかなあ。
関西方面はヒキガエル少ないそうですが、出会えるといいですね♪
非公開コメント(返事不要のメッセージに)