ヒキガエル上陸直後の餌

以前ある方のサイトで、オタマから変態したヒキガエルの育て方が丁寧にまとめられていました。我が家のぴょんちゃん達もそれを参考にこの時期を乗り越えました。ところが残念ながら数年前にサイトが閉鎖されてしまい、貴重な情報が読めなくなってしまいました。
※2015年8月追記:インターネット・アーカイブにあったコピーも最近削除されてしまったようです。

今回2回目の子ガエル育てで良い機会なので、お世話になったページのようにはいきませんが、うちでのやり方など少し詳しく書いておこうと思います。この季節、「飼育のコツを教えて・何を食べさせてますか?」というメールをいただくことも多いのですが、まとめてお返事に変えさせていただきます。

ヒキガエルの上陸個体はカエルの中でも極小サイズです。小さなアマガエルの子どもより更に小さい1cm未満の状態ですから、食べられるものは本当に限られます。しかも、ヒキガエルはネバネバした舌で獲物をくっつけて口に入れるので、口の開き方が他のカエルに比べて小さいのです。

食欲旺盛で根性のある子なら、多少大きな餌も頑張って食べてくれるでしょうが、確実に育てるには小さくて飛ばない食べやすい餌を充分用意しなくてはいけません。5年前、ぴょんちゃん達が上陸した時は、ちゃんと食べられず小さいままで亡くなってしまった子、結局外へ逃がした子もいました。

上陸2日後の子ヒキガエルと前日孵化したフタホシコオロギ。下のマス目は5mm方眼よく小さなものをゴマ粒に例えますね。ゴマの長い方は3mmくらい、このサイズでも口に入れるのは困難です。我が家では現在フタホシコオロギを飼育しており、卵から生まれたてがほぼゴマ粒大です。きみちゃん(現在約1cm)はまだ食べられません。

イエコオロギならもっと小さいので何とか食べられそうです。コオロギはペットショップで雌を数匹買って卵を産ませると、安上がりに毎日生まれたてが手に入ります。ただし、準備期間が2〜3週間必要で、キープするのは結構手間が掛かります。必要な分だけ小さいサイズを買う方が簡単ですね。通販なら翌日に配達してもらえますし。

なお、コオロギは成長が早くて数日で脱皮して大きくなります。また市販品は大きさにばらつきがあり食べられないサイズが混じっていることも。食べ残すと逆にカエルが襲われる恐れがあるので要注意です。

うちの場合、残ってもぴょんちゃんが処理してくれるからいいのですが、既にフタホシが充分いるのでイエコにまで手を出したくありません。

では何を食べさせているかというと、主に庭の土の中にいる雑多な土壌動物です。その中でもササラダニやトビムシなど1mm以下のミジンコクラス、肉眼でも動くのは見えるけど、姿形は良くわからない程度の生き物が最初の餌になります。カエルの目にはもっと小さな虫も見えているのかもしれません。

毎日庭に出て、落ち葉や枯れ草が溜まっている草木の根元を探します。小さなものが動くのを確認したら、虫がいる部分を出来るだけ余分な土が入らないようにスプーンで掬い取って集めます。

野外ではちびガエル達もあちこち餌を探し回れますが、狭いケースの中ではある程度うじゃうじゃいないと確実に食べられません。それで、採ってきた土をごそっと入れるのではなく、ちまちまと選り分けています。また、庭にやたらと多いアリを入れたくないというのもあります。アリも極小の種類なら餌になるかもしれませんが、攻撃性が強く、奴らはすぐにケースから出て家の中に散らばってしまうので困るのです。

虫の湧いた鉢植えに隠れる、ヒキガエルベビーたちぴょんちゃん達の時は、ちょうど枯れかけた草花の根元に白くて細長い虫が大量に湧いてました。多分シロトビムシの仲間だと思います。ヤドクガエルなどの餌として販売もされていますね。

苗ポットをそのまま飼育ケースに入れることができて楽で良かったですが、カエルたちの姿がよく見えず、実際に食べているところは確認できませんでした。
アブラムシを無視するきみちゃん土の中の虫はあまりに細かくて、本当に充分な数がいるのか、ヒキガエルがどの程度食べているのか分かりづらいのが問題です。

そこで、簡単に大量に捕れて、攻撃性がないアブラムシを併用します。アブラムシは付いている植物によって色や姿、大きさも様々。大きな種類でも子どもがどんどん生まれて口に入るサイズが確保できます。足や触角が短いタイプの方が食べやすいようです。

ただ、動きが鈍くてあまりカエルの食欲をそそらないのが残念なところ。ぴょんちゃん達はびっしり付いた葉っぱから直接それなりに食べていましたが、きみちゃんの場合、たまたま足下に歩いてきた針の先程の細かいのを食べるところを2回見ただけです。

また、栄養的にも土壌動物に比べて劣るようです。飼育下ではカルシウムが不足しやすく、小さいうちは栄養剤を添加するのも難しいので、アブラムシばかり与えるのは避けた方がよいと思います。

更にアブラムシはアリと同様、飼育ケースの壁を登るという欠点があります。上にストッキングのネットを被せておくとある程度外に出るのを食い止められますが、小さなものは編み目をくぐって出てきます。アリと違ってすぐには遠くへ行かず、蓋の周りにくっついていることが多いので、こまめに拭き取れば家中虫だらけになるのは免れますが、まあ面倒くさいのは確かです。

うちの庭では、5月半ばからワラジムシのベビーが生まれます。大きさは約1.6mm、それまで食べていた土壌動物に比べると一回り大きく、1cmのカエルでぎりぎり食べられるサイズです。落ち葉の下の土を軽く掘り返すと見つかります。1匹いたらその周囲に何匹かいて、しばらく地面を見ているともぞもぞ這い出してきます。おなかに卵を抱えた親を集めて飼育もしています。

ワラジムシはエビ・カニの仲間の甲殻類。カルシウムが豊富でこれからのメインの餌になります。足があまり速くなくて扱いやすく、容器を登ることもありません。食べやすそうな形ですし、カエルの目を引く動きのようで反応も上々です。

ベビーサイズのワラジムシ。定規目盛りは1/16inch(約1.6mm)左から、子どもワラジ約4mm、ベビーワラジ約1.6mm、謎の土壌動物約0.5mm
子どもワラジに気が付かないきみちゃんベビーワラジを食べ損ねて、口元にくっつけたきみちゃん
左上写真の定規は一目盛り1/16inch(約1.6mm)です。右上写真の中央がベビーサイズ、左にいる少し大きいのは約4mmに育ったもの。これでも外で見ると結構小さく見えます。ベビーの右にいるのがそれまで与えていた土壌動物の一種で0.5mmくらい。ちょろちょろ素早く動く謎の虫です。

左下写真、きみちゃんの足下にいるのは4mmワラジ、この大きさだと餌として認識しないようですね。右下写真はベビーワラジを食べようとして失敗したきみちゃんです。

ぴょんちゃん達はワラジムシを食べるようになってから急に成長しました。きみちゃんもまだ背は伸びませんが、体つきがしっかりして動きがきびきびしてきました。もう一回り大きくなると、他に食べられるものが増えてきます。長くなったのでこの後はまた後日まとめようと思います。

※その後もいろんな餌を試しています。 >>試行錯誤中
※1cm超えてからの様子はこちら。 >>どんどん食べてね


ご質問が多く、わかりづらいようなので表にまとめました。(2014年5月追記)

子ヒキガエル(0.5〜1cm)の餌になりそうな虫
ササラダニ・トビムシなど小型土壌動物約0.2〜2mm野生ヒキガエルのメイン餌。カエルのサイズが小さい場合は必須。顕微鏡サイズの虫だけを取り出すことは不可能なので落ち葉が積もった土ごと入れる。市販の腐葉土、クワガタ飼育の昆虫マットにいることも。シロトビムシなどは通販もあるが扱う店は限られる。
アブラムシ(アリマキ)約0.5〜3mm付いている植物により数百もの種類がいる。小型のものを選んで与える。動きが鈍い。栄養価が低いため、少し大きくなるまでの間に合わせ。
イエコオロギ初齢約1.5〜2mm通販で入手可能。嗜好性が高く栄養価もまあまあ。足が速いので餌取りの苦手な子は難しい。
フタホシコオロギ初齢約2〜3mm孵化直後のまだ白いもの限定。イエコよりは動きが鈍い。
キイロショウジョウバエ約1〜2mm餌用に市販される羽のない系統(ウィングレス)なら利用可能。
キノコバエ約0.5〜1mm腐葉土や昆虫マットに湧くコバエ。サイズはいいが、ヒキガエルは飛ぶ虫を食べるのは難しい。小さいので羽をむしるのも困難。
ワラジムシ初齢1.5mm強あまり早い時期には見つからない。卵を抱えたワラジムシを飼育すれば、手に入りやすい。カルシウム豊富。
クモの子1mm前後卵嚢が手に入れば利用可能。脱走に注意。
芋虫類
小型のガなどの幼虫。小さいものを見つけるのは難しいが栄養的には○。

与えない方がいいもの
大きくなったコオロギカエルが噛まれることも。初齢コオロギの食べ残しは必ず取り出すこと。
アリ肉食が強く、毒針を持つ種類も。カエルが噛まれたり刺されたりして危険。

※昆虫類は温度や餌などの飼育条件により大きさにかなりのばらつきが見られます。
 出来るだけ小さなものを選んで。
※コオロギ・ショウジョウバエなど市販の餌虫は、上陸直後には大きすぎることも多々あります。
 土壌生物やアブラムシなど確実に口に入るサイズの餌も確保したうえで利用した方がいいです。
※餌を入れれば食べるとは限りません。餌の前まで誘導するなどの工夫が必要なこともあります。
 特に複数飼育の場合は食べ損ねる子がいないよう、充分注意してください。

シロトビムシ【両生類・肉食昆虫の餌】


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テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

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Comment

奇人|なかなか
2013.05.20 Mon 21:43  #-
小さいコのご飯は大変ですよね。

そこがハードルでなかなかチビの飼育に踏み切れません…

あねもね|
2013.05.22 Wed 00:43  #-
ぱくぱくよく食べる子なら楽なんですけどね。
どうもきみちゃんは食が細くて……。
早く大きくなってくれないかなあ。
myam|ワラジベビー
2013.05.23 Thu 09:25  #-
ワラジベビーを集めるのに、茶漉しを使ってました。
集めた土を茶漉しでふるい、下に落ちたサイズならチビガエルにも食べられるかなと思って、、本当に食べていたのかは確認してないんですけどね。
なんかまた飼育したくなってしまいましたが、ぐっと我慢。(笑)
あねもね|
2013.05.24 Fri 10:33  #auyQKGwQ Edit
確かに網の目をくぐるくらい小さいんですよね。
邪魔な石とか葉っぱとか取り除くのに便利そう。
今度やってみよう。

ちびヒキ飼育は大変だけどクセになりますよね〜。ヽ(*´∀`)ノ

タッパーに入れて飼育していた子持ちワラジが続々と子どもを産んで、今は食べきれないくらい。
小さいフタホシも食べ始めて一安心。
ただ、どうもきみちゃんは飽きっぽいみたいなので、他の餌も確保しておきたいところ。
ジョロウグモの子蜘蛛がよいと教えてくれた人がいるので今探しています。
ぱやあああん|子ガエル
2014.04.24 Thu 18:01  #-
うちの子ガエルは、今日、生まれたから飼い方を知ってる人、教えてください
あねもね|おめでとうございます!
2014.04.25 Fri 20:54  #auyQKGwQ Edit
ぱやあああんさん、はじめまして。
昨日オタマからカエルになったのですね。

うちでの飼い方はこのブログを読んでいただくしかないのですが……。
必要なのは、餌と湿り気と隠れる場所ですね。
土や水苔を湿らせておけば、水分補給しながら身を隠せます。
水場を作る時はごく浅くしないと溺れます。

最初の2,3日はほとんど食べないようです。
餌に何を与えるかは、この記事に書いたとおり。
カエルの数が少なければ外で取ってきたもので足りるかもしれませんが、たくさんいるのなら餌は買わないと間に合わないと思います。

私が思いついたのはとりあえずこのくらいです。
では、子ガエル育てぜひ頑張ってくださいね♪
こびと|
2014.05.09 Fri 20:35  #Chjb0GoU Edit
こんばんは。
私もカエルを、飼っているんですが、
ヒキガエルのエサの与え方がよく分かりません。
教えて下さい。
宜しくお願い致します。
あねもね|
2014.05.09 Fri 23:34  #auyQKGwQ Edit
こびとさん、はじめまして。
上陸したばかりの小さなヒキガエルでしょうか。
与え方……、とにかく口に入るサイズの虫を毎日食べる分だけたっぷり与えられるといいのですが。

何を食べさせるかはこの記事に書いた通りです。
カエルのサイズが1cm未満なら、餌は0.5mm程度の顕微鏡クラスですね。
カエルが約1cmで、ワラジベビーやイエコ初齢などもぎりぎりいけるかも。

ただ、うちのきみちゃんのように最初は食が細い子や餌取りが下手な子もいます。
餌の好みもあるし、同じ餌が続くと飽きたり栄養が偏ったりします。
これさえあれば大丈夫、という餌はなくて、何種類か用意しておく必要があると思います。
大変ですけど頑張ってくださいね。
こびと|
2014.05.10 Sat 10:15  #Chjb0GoU Edit
返信ありがとうございました。
カエルたちに、アリを与えてました。
アリって食べますか?
あねもね|
2014.05.10 Sat 12:11  #auyQKGwQ Edit
アリはやめておいた方がいいですよ!
その辺にいるアリは小型の種類でも、ほとんどがちびヒキガエルの餌には大きすぎます。
腐葉土の中に潜んでいる超小型の種類なら、もしかして食べられるかもしれませんが……
小さいアリは肉食が強くて毒針があるものも多いので、カエルの方が囓られたり刺されたりして危険です。

大人のヒキガエルに大きめのクロアリをあげれば一応食べますが、それほど嬉しそうじゃないです。
あまりおいしくないのかもしれません。
あねもね|
2014.05.10 Sat 15:28  #auyQKGwQ Edit
この記事はかなり詳しく書いたつもりなのですが、わかりにくいんですかね〜。(>_<。)

餌について、表にまとめました。
私から言えることはもうありませんので、申し訳ありませんが、これ以上の質問はお断りいたします。
こびと|
2014.05.11 Sun 10:24  #Chjb0GoU Edit
エサの表で、大分解りました。
でも、餌を食べずに死んでしまいました。

かわいそうなので、埋めてあげることにしました...
あねもね|
2014.05.11 Sun 11:25  #auyQKGwQ Edit
そうですか……非常に残念です。
こびと|
2014.05.13 Tue 17:06  #Chjb0GoU Edit
また、来年お玉ちゃんを、育てたいな~!
今度は、足が生えたら、自然に返してあげます!
あねもね|
2014.05.14 Wed 00:01  #auyQKGwQ Edit
子ガエルが無理だと思ったら、その方がいいですね♪
オタマの時は、天敵から保護して人が育てた方が生き延びる確率高そうですし。

あ、逃がす時には元いた場所に戻して下さいね〜。
同じ種類のカエルでも、棲んでいる地域によって遺伝子が微妙に違うらしいです。
特にヒキガエルってそれほど大きく移動しないですからね。
全然別の場所に放すと、遺伝子汚染でその地域のカエルたちに悪影響を及ぼすかもしれません。
こびと|
2014.05.15 Thu 19:20  #-
ところで、あねもねさんは、お玉じゃくしを、
何匹育てましたか?

私は、2匹です!
お玉じゃくしが死んでしまった理由、
溺れたと、思んですが、
お玉じゃくしって、

おぼれますか?
あねもね|
2014.05.17 Sat 17:01  #auyQKGwQ Edit
うちでオタマを育てた時の話はこの記事にまとめてありますので読んでくださいね〜。
http://toadlife.blog53.fc2.com/blog-entry-67.html

「どうやって育てましたか?」という質問への答えは、全部ブログに書いてきたつもりです。
毎回答えるの、大変なんですよ−。(´_`。)
PCで見ている方は「ユーザータグ:まとめ」を見てくださいね。

オタマは鰓呼吸だから溺れないと思いますけど……。
手足が生えて肺呼吸に切り替わったら、陸に上がれないと溺れますよ。
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