ヒキガエル本12―がまとうさぎのもちあらそい

がまとうさぎのもちあらそい
おざわとしお・いとうあけみ/再話
まさたかもとこ/絵
くもん出版 2006年 48P A5変型判横
うさぎとがまが餅つきをしました。うさぎは餅を独り占めしようと思い、先に餅を取ったほうが全部食うことにしようと言い張って……。
素早い動物とのろまな動物が駆け比べをする昔話は世界中にあります。イソップのウサギとカメが有名ですね。他に、遅い方の動物が策略を使って勝つ話などがいくつか知られています。このがまとうさぎの話は「餅争い—餅転がし型」と呼ばれ、日本中に広く分布しているようです。サルとカニで、熱い餅をぶつけられたサルの顔が赤くなるという話を聞いたことあります。サルとカエルのバージョンもあるそうです。

人が良さそうでいて、うさぎが何を言っても気にせず食べるマイペースなところ。何だかがまらしくていいなあ。
餅を食べて満足したがまがとてもいい表情です。意地悪顔のうさぎも最後にしょぼんとしてちょっとかわいそう。せっかくふたりで餅をついたのだから、お花見しながら仲良く食べればよかったのにね♪
※くもん出版の許可を受けて画像を掲載しています。
このシリーズ、30冊あります。
定番のお話から、珍しい民話までいろいろ。
手頃なサイズで低価格の割に、読みやすい語り口とバラエティに富んだ挿絵でなかなかよい絵本が揃っていると思います。
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