
ぴょんちゃんの状態は良くありません。以前はバケツの中で掻かなかったのに、最近は更に水に浸かってないと掻きむしります。
いったん治まったかに見えた赤みもまた出たり引っ込んだりの繰り返し。ずっと水浸しのせいか手足の指が白っぽいピンク色に。食欲も少々落ちてきました。

Dr.の指示で、プラケに水を張るなどいろんな状態を試しました。周りが見えない狭い容器で水に浸けると掻かないみたい。だけど、暴れたり鳴いたりとあまり嬉しくなさそう。
殺風景になったプラケに残されたぼんちゃんもぺちゃっとして元気がありません。こちらは餌を見るとシャキーンとなるので、体調が悪いわけではなさそうですが……。
ちょうどフンが出たので検査もあって、また病院へ行ってきました。前回は家族に車で送ってもらいましたが、今回はバスと電車。念のためペットボトルに水を用意しましたが、移動の間は水なしでも掻きませんでした。乗り物から降りて歩くと、揺れが怖いのか小さな声で鳴き続けていました。
Dr.とはメールで何度もやり取りしているので話が早いです。診察室でこれまでの状況を整理しました。なぜ掻くかではなく、なぜ掻かないか、を考えると、『強いストレスを感じている時は掻かない』のでは、という結論になりました。
これまで、掻くから赤みがひどくなる・余計に痒くなると思って、出来るだけ掻かない状況を作ってきました。でも、掻かなくても赤みが消えたわけではありません。これでは解決にならなかったのです。無理矢理、普段と違う環境にしてかえって負担を掛けてしまっていたようなのです。
赤みがあるということは、何らかの炎症が起きているのは確かです。その原因は今のところわかりません。大きい動物に比べ、いろいろ検査すると負担が掛かりすぎるのです。便の検査では寄生虫などの異常は特にありませんでした。雑菌の感染ならそろそろ薬浴で治まるはず、カビの場合はもう少し時間が掛かるかもしれないが、感染症にしてはただれが少なくその割に痒みがひどい、通常の皮膚病ではなく皮膚だけの問題ではない可能性も、とのことでした。

追加の薬として、背中に垂らして吸収させるタイプの抗生剤と抗真菌薬、肝臓の薬やビタミンなどを混ぜた飲み薬をいただきました。足の皮剥けも繰り返してますが、薬浴や抗生剤が効くので塗り薬はなし。
便検査もして薬もたくさん出されたのに治療費は良心的、4000円台でした。

家に帰ってから、ストレスを減らすため出来るだけ以前のレイアウトに戻しました。ただ土は皮膚の状態が見えなくなってしまうので、代わりに濡らしたキッチンペーパーを、その後ほじくってボロボロになり、濡れタオルに交換しました。
ぴょんちゃんは5時間以上鳴いて掻き続けました。見ているのもつらかったですが、その間に薬を背中に垂らしました。それから少しずつ落ち着いてきて、飲み薬を染みこませた鯉の餌を何度も失敗しながらようやく食べてくれました。
夜になると嘘のように静かになり、丸めたタオルを抱えるようにして寝そべりました。目は開いてても眠っているようです。このまま良くなってくれるのでしょうか。