5月頃から繁殖を始めたミルワーム、夏の間そのまま放っておいたら、途中で成長が鈍くなりました。たぶん栄養不足だったんでしょう。
試しに、床材兼エサをパン粉からフスマに変えてみることに。昆虫用のフスマを通販で取り寄せてみました。
普通のビニール袋にどさっと入って口を閉じただけの簡易包装です。開けてみると色も香りも問題なさそう。届いてから数日後に使ってみました。
フスマはパン粉よりふんわりして、ミルワームたちの食い付きも良く、順調に育っているようです。試しにコオロギの餌に混ぜてみてもよく食べました。
しばらく使っていると、袋の中に蜘蛛の糸のようなもので固まっている部分がありました。汚れかな?
あまり気にせず、その部分を捨ててそのまま使い続けていました。
ある日、スプーンですくったフスマの中に小さな虫を発見。サイズは約2mmで色は赤茶色、小さいけれど形はミルワームそっくりの甲虫です。慌てて袋をチェックすると、他にも2,3匹同じ虫が見つかりました。うわー。
最初っからいたのか、使い始めてから侵入したのかはわかりません。とにかく虫を退治しなければ!
かんかん照りの日にフスマの袋を黒いビニール袋に入れてベランダで日干しにしました。かなり熱くなっていたので、きっと虫も死んだはずと思っていました。
ところがそれから一ヶ月ほど経って、フスマの袋からまたあの虫が出てきました。袋の中身を広げてみると、幼虫も何匹かいました。どうやら、卵が生き残っていたようです。
幼虫は3mm程度でやっぱりミルワームに似ていますが、同じくらいのベビーサイズと比べてみるとずんぐり体型、色が白っぽくて体にあまりツヤがありません。


左右写真の大きいのが通常のミルワーム幼虫(約2.5cm)。小さいのは、左が偽者の幼虫と成虫、右がミルワームベビーです。
もしかして……、と思い、ミルワーム容器をチェックすると、この偽者が結構見つかりました。ミルワームだと信じて今まで育てていたんですね。悔しい~!
集めた偽物をカエルの目の前に差し出すと、空腹だったので首をかしげながらも食べてくれました。普段だったら見向きもしないサイズです。
残ったフスマは全部広げて虫を取り除き、熱くなるまで日光に当てました。まだ生き残っているのがいるかもしれません。まぁ、とっても小さな虫で食害もたいしたことないですし、また見つかったらその時に対処することに。本当は電子レンジに掛けてしまえばいいんでしょうけど、虫が湧いたものを庫内に入れるのに抵抗があって……。
昆虫用に売っているフスマというのは、あんまりキレイじゃないのかもしれませんね。食品として売っているものなら安心でしょう。今度はお米屋さんで取り寄せてもらえるか聞いてみようかな。