This Tag : 本

ヒキガエル本16―金沢城のヒキガエル

140507book1.jpg金沢城のヒキガエル 【競争なき社会に生きる】
平凡社ライブラリー (564)
奥野 良之助/著
平凡社 2006年 328P HL判


1995年にどうぶつ社から発行された本の復刊です。1970年代に金沢城址で行われたヒキガエルの研究を紹介すると共に、学園闘争が続く当時の大学の様子、のんびりしたヒキガエルを引き合いに競争社会への批判などが綴られます。ユーモラスな文章に、ひねくれ者で一言多いという著者の性格が表れています。

金沢はアズマヒキの生息域ですが、実験用カエルが逃げて住み着いていたらしく、城内にいたのはニホンヒキ。9年間に及ぶ調査は、捕まえて片っ端から標識して、個体毎の行動や成長の仕方、寿命などを調べるというもの。ただし著者は生物学者なのに昆虫嫌いで(笑)、ヒキガエルの食性は調べてません。

調査で明らかになったのは、序章にある通り「おおらかで優雅なヒキガエルの世界」。冬眠から覚めて数日繁殖行動したら春眠・暑くなれば夏眠と一年中寝てばかり、普段の生活も「雨食晴眠」それも腹具合によっては雨でも出てこない、採食の年間労働時間たったの55時間という働きぶりです。ちゃんと地面に潜らないで直接雪に埋もれて冬眠していた、いい加減さにはびっくり!

最長寿者はメス9歳・オス11歳超で、成熟まで達した者の平均寿命はメス6歳・オス7歳だったそう。野生にしては結構長生きですね。

そして左後脚のない雄カエル(13X0)との出逢い。初めて見た時は1歳半、それから7年間も元気に生き延び、繁殖にも参加し、一度はメスと包接に成功しているのを観察します。彼は怠惰なヒキガエルとしては「例外的に勤勉なカエル」だったそうです。外敵が多い地域であればむしろマイナスになったかもしれない彼の個性が、外界から隔離された城内の環境とたまたまマッチしたのでしょうね。

彼のような弱者でも生きていける、なわばりも順位もないヒキガエルの社会に著者は深く感銘を受けます。生物の世界は弱肉強食とか自然淘汰とか生存競争とかばかりではない、ということ。それなのに自分たちが競争に勝ち抜いてきた研究者達はすぐに競争原理を持ち出してくる、といった批判部分はちょっと強引な気がしますが……。

この本の図表や資料の素になった『ニホンヒキガエルBufo japonicus japonicusの自然誌的研究』という一連の論文は、CiNiiで無料公開されています。論文にしては一般人でも結構読みやすいです。時折ずいぶん主観的な表現が混じってたりもして苦笑します。

文庫版では旧版にあったイラストが省略されており残念に思っていましたが、イラストレータの樽本龍三郎氏がご自分のブログで公開されているのを発見。何とも味があって素敵な絵です。

平凡社より表紙画像をご提供いただきました。

金沢城のヒキガエル 競争なき社会に生きる (平凡社ライブラリー (564))


この本、帯があるのとないのでは、ずいぶん雰囲気違いますね。

ヒキガエルの研究について書かれた本としては、以前紹介した「カエルの鼻」と共に定番中の定番です。ヒキガエル好きなら必読!
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:2 

ヒキガエル本15―にっこりいけのヒキガエル

120511book2-1.jpgバージェス アニマル・ブックス14
にっこりいけのヒキガエル
ソーントン・バージェス/作
田谷多枝子/訳 赤星亮衛/絵
金の星社 1972年 174P B5変型
小学初〜中級向


世界中で出版され、アニメ化までされたこのシリーズ、日本では残念ながら長らく絶版。古くからある図書館などでは置いてあるところも多いと思います。ほとんどが仮名で大きな文字、低学年でも充分読める本です。

アメリカの作家、バージェスによる動物童話の連作シリーズ。日本では全20巻で刊行され、アニメ『山ねずみロッキーチャック』の原作として有名です。アニメでは山ねずみのロッキー(原作ではジョニー)が主人公ですが、原作は巻ごとに様々な動物たちにスポットを当てています。

このシリーズを読んだのは今回が初めてですがアニメは見てました(年齢がわかる……)。詳しい話は覚えていませんが、山ねずみがクローバーを囓ったり、キツネが忍び足で歩いたり、森の動物たちの動きがとてもリアルで印象的でした。

この本の主役はヒキガエルのじいさま。よく童話では醜く不格好なだけの生き物として描かれるヒキガエルですが、作者は科学者でもあったそうで、単なる擬人化ものではありません。物語前半では、ピーターうさぎが友人の知られざる面を発見するという形で、美しい声、宝石のような眼、素晴らしい舌、不思議な脱皮の習性など、小さな読者にもわかるように見事に表現しています。

例えば、舌の描写。私も以前紹介した『いのちのかんさつ2 カエル』を読むまではどういう仕組みになっているか知らなかったのですが、舌が口の先の方に付いていて、裏返しに獲物をくっつけて飲み込むことがきちんと書いてあるのです。

他に従兄弟のじいさんがえるもいて、こちらは普通のカエル(ウシガエル?)です。歩き方、オタマジャクシの期間、冬眠する場所など、ヒキガエルとの違いがさりげなく示されています。

ちょっと残念だったのは挿絵。素敵な絵なのですが、春のコーラスを歌うカエルたちが全てトノサマガエルのように頬の鳴き袋を膨らませています。文章ではちゃんとじいさまは喉を膨らませているんですけどね……。

巻末には、訳者のあとがきとバージェスの生涯の他に、アニメの監修を行った上野動物園の初代園長、古賀忠道氏によるヒキガエルの解説が載っています。

金の星社の許可を受けて画像を掲載しています。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本14―先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!

120525book1-3.jpg先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!
[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学
小林朋道/著
築地書館 2010年 200P 四六判並製


「先生」シリーズの第4弾。著者は動物行動学と人間比較行動学が専門の鳥取環境大学の教授。大学や著者周辺で起こる動物珍事件を、専門家としての知見を交えて、面白おかしく紹介しています。親切な出版社のサイトで目次と「はじめに」の部分が読めて、雰囲気ばっちり掴めます。

タイトルにある脱皮の話は、先生が大学生の時、山の中で脱皮中のヒキガエルを見た、というだけ(笑)。「シャツを裏返しに脱ぐように」という例えは今イチ不正確な気もしますし、「もしそんなヒキガエルがいたら……世の中は、大変なことになっていただろう」の繰り返しには脱力〜。まあ、カエルの脱皮なんて知らない人でも楽しく読めそう。

ちなみに、先生が疑問に思っていた、シャツの先端を口に入れる方法は、よーく知っています。自分の手で顔を撫でるようにして皮を口に滑り込ませるんですよ〜。

先生が出会ったヒキガエルは脱皮中にイボがパンパンに張りつめており、無防備な脱皮中に防衛的毒物質を分泌している、と推察されてます。濡れてるのは毒液なの? うちの子たちはそこまでイボが膨らまないんですが、野生だと違うのかしら。

120525book1-2.jpgヒキガエルの話でもっと興味深かったのは「鍵刺激」について。ヘビの鎌首のように先が曲がった縦棒を見せると、ヒキガエルは対ヘビ防衛動作を発現するのだそうです。

「体(特に腹部)を、ぷくっとふくらまし、四肢を伸ばし、相撲の”立会い”前のような姿勢をとる」とあります。これは、ぜひうちの子たちで実験してみたい!

>>うちの子の対ヘビ防衛動作はこちら

その他の話の中では「ヤギの脱走と講義を両立させる方法」がお気に入り。講義を始めようとしたら、乱暴者のヤギコが脱走。ハプニングを学生達に気付かれないようにごまかしながらヤギコ捕獲に向かう、というお話。マンガ『動物のお医者さん』の漆原教授を彷彿とさせる内容でした。

このシリーズ、第2弾の『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』を持っています。基本的には同じノリですが、『カエルが……』の方が受け狙いの文章が多いかな。学術的な話はちょっと物足りない気がしますが、気軽な読み物としては楽しいですね。

築地書館の許可を受けて画像を掲載しています。


先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!



先生、モモンガの風呂に入ってください!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学



毎年1冊ずつ出ているようです。現在の最新刊『モモンガの風呂…』には「ヒキガエルのオタマジャクシを食べるアカハライモリ」が出てくるらしい。これも気になりますね。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:4 

ヒキガエル本13―かえるのトンネル

120511book1-1.jpgかえるのトンネル
田村直巳/作
福音館書店 1991年 28P 19×26cm
こどものとも(年中向き) 1991年6月号


月刊予約絵本です。
バックナンバーは品切れです。

2014年5月追記
福音館ライブラリー絵本として復刻されました!
一般書店では販売されませんが、作者のお店、かえるアート&絵本カフェ「かえるのトンネル」で購入可能、通販も対応とのことです。

140615tunnel1.jpg
2014年6月追記
お店に行って、購入してきました♪

今回の特装版は、福音館の他の絵本と同様のハードカバー。中のページはこどものとも版とほぼ同じ大きさです。背表紙の色はタイトル文字と同じ明るい茶色で、裏表紙には「発行 福音館書店 販売 こどものとも社」とあります。

お店の記事は>>こちら


120511book1-2.jpg絵本で「かえる」と言えば緑のアマガエルが多いのですが、この本に出てくるのは森に住むヒキガエルたち。春の「かえるまつり」のために池に行こうとしたら、いつの間にか途中に車の多い道路が出来ていて……。ヒキガエルの繁殖行動をお祭りになぞらえているわけですね。

お話では、かえるたちがトンネルを掘って無事に池までたどり着き、めでたしめでたし。でも現実は不幸な事故が後を絶ちません。折り込みふろくの作者のことばにもありますが、日本でもカエルのために道路標識を立てたり、専用通路を作って無事に渡らせてくれたらいいのになあ。

作者の田村さんは動物がお得意のイラストレーター。深い思い入れを持つこの作品をご自分のサイト(うちのガマリンク集にも掲載)で全ページ公開しています。

今回、図書館で本を借りましたが、紙の実物はやっぱり素敵。生き生きとしたカエルたちの様子や森の景色が色鉛筆?で柔らかく描かれています。特に最後のお祭りで男女ペアになって踊るカエルたちの表情がいいですね。月刊本のまま絶版は残念!

この本を見れば分かる通り、田村さんは根っからのカエル好き。「かえるアートの会」を立ち上げ、様々な活動を行っています。詳しくは>>かえるの友ブログへ。

第4回浅草かえるアート展は6月29日(金) 〜7月1日(日) 開催だそうです。う〜ん、気になる。お近くの方は覗いてみてはいかがでしょうか?

福音館書店の条件に従って画像を掲載しています。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本12―がまとうさぎのもちあらそい

がまとうさぎのもちあらそい表紙子どもとよむ日本の昔ばなし21
がまとうさぎのもちあらそい
おざわとしお・いとうあけみ/再話
まさたかもとこ/絵
くもん出版 2006年 48P A5変型判横


うさぎとがまが餅つきをしました。うさぎは餅を独り占めしようと思い、先に餅を取ったほうが全部食うことにしようと言い張って……。

素早い動物とのろまな動物が駆け比べをする昔話は世界中にあります。イソップのウサギとカメが有名ですね。他に、遅い方の動物が策略を使って勝つ話などがいくつか知られています。このがまとうさぎの話は「餅争い—餅転がし型」と呼ばれ、日本中に広く分布しているようです。サルとカニで、熱い餅をぶつけられたサルの顔が赤くなるという話を聞いたことあります。サルとカエルのバージョンもあるそうです。

独りでもちを食べるがまがまは嫌だというのにうさぎに押し切られ、転がる臼を追いかける羽目に。結局は餅を手に入れますが、別にうさぎが油断したわけでも、がまがうさぎを騙したわけでもありません。運の良さだけで勝っちゃったのね。

人が良さそうでいて、うさぎが何を言っても気にせず食べるマイペースなところ。何だかがまらしくていいなあ。

餅を食べて満足したがまがとてもいい表情です。意地悪顔のうさぎも最後にしょぼんとしてちょっとかわいそう。せっかくふたりで餅をついたのだから、お花見しながら仲良く食べればよかったのにね♪

くもん出版の許可を受けて画像を掲載しています。

子どもとよむ日本の昔ばなし 12巻セット



へびの子しどこ (子どもとよむ日本の昔ばなし 30)



このシリーズ、30冊あります。
定番のお話から、珍しい民話までいろいろ。

手頃なサイズで低価格の割に、読みやすい語り口とバラエティに富んだ挿絵でなかなかよい絵本が揃っていると思います。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本11―かんがえるカエルくん

かんがえるカエルくん表紙かんがえるカエルくん
いわむらかずお/作
福音館書店 1996年 56P 30×23cm
講談社出版文化賞 絵本賞受賞


絵本なのに哲学書? 子どもも大人も楽しめる、シリーズ4冊中の第一作です。

カエルくんが素朴な疑問を友達のネズミくんに問いかけて一緒に考えます。2匹のすっとぼけた掛け合いが何とも楽しい。個性的な虫や動物のなかまたちも大勢出てきます。

本の画像をブログに載せる場合、出版社によってはいろいろ制限があります。自分だったら中身も見たいので、できるだけ問い合わせて許可を取るようにしています。

ガマさんのきもちをかんがえるカエルくんこれまで何度か福音館書店の本を紹介し、担当の方とメールをやりとりしました。その中でヒキガエルが出てくる本としてこの絵本を教えていただきました。仲間のひとり、ガマさんです。

丸っこく完全にデフォルメされたカエルくんに比べると、イボやおなかの模様もしっかりあってヒキガエルらしい姿のガマさん。無口で無表情だけど存在感は抜群!

ガマさんはいつもがまんしています。ガマだから?
ただ自然に任せているだけで、別に我慢なんかしてないように見えますけどね。

福音館書店の許可を受けて画像を掲載しています。

かんがえるカエルくん




まだかんがえるカエルくん




もっとかんがえるカエルくん




よーくかんがえるカエルくん (かんがえるカエルくんシリーズ)



出版社のサイトで、このシリーズが特集されています。中身のサンプルもたくさん載っているので興味がある方は覗いてみてはいかがでしょう。
>>みんなのにんきもの かんがえるカエルくん特集ページ
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本10―いのちのかんさつ2 カエル

120319book1.jpgいのちのかんさつ2 カエル
中山れいこ/著
アトリエモレリ/制作
久居宣夫/監修
少年写真新聞社 2012年 48P B5判
日本図書館協会選定図書


アズマヒキガエルを題材にした理科の本。漢字にはふりがなが振ってあり平易な文章ですが、内容はびっくりするほど専門的。子どもだけでなく生物学に興味がある大人にもオススメです。2月に出版されたばかりの新刊で、著者は「かえるよ!カエル」と同じ、アトリエモレリの中山れいこさん。今回も久居宣夫氏が監修しています。

120319book2.jpg産卵の様子、受精卵から胚・オタマジャクシ・カエルへと次第に変化する体の仕組みなど、写真では分からないような部分まで精細なイラストで詳しく解説されています。

カエルの舌がどんな風に動いて餌を食べるのか、私もこの図を見て初めて納得♪です。勉強になるうえにリアルなカエルたちの表情が何とも愛らしく、カエル好きにはたまりません~。

飼育方法についても載っていますが、できるだけ屋外で放し飼いをすることを推奨するというスタンス。ビオトープなどでカエルが暮らせる環境を整え、その地域の「命のつながり」を守っていくことの大切さを訴えています。

卵やオタマジャクシは流れのある川では生きられないこと、変態したばかりのヒキガエルは水に放すと溺れてしまうこと、外来種やツボカビ症の問題など、カエルのことをよく知らない人にこそ読んでもらいたい話もいっぱい。学校の図書室などにぜひ置いて欲しい本だと思います。

少年写真新聞社の許可を受けて画像を掲載しています。

アゲハ (いのちのかんさつ)



カエル (いのちのかんさつ)



同じシリーズで他にアゲハとメダカがあります。
(メダカは3/21発売予定)
出版社HPの詳細ページには目次と見開き画像があります。
そちらから直接購入もできます。
>>詳しい内容のページ
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:7 

ヒキガエル本9―イボイボガエル ヒキガエル

イボイボガエル ヒキガエル表紙イボイボガエル ヒキガエル
三輪一雄/作・絵
偕成社 2005年 32P 25cm×19cm
5・6歳から


表紙のヒキガエル、なかなかの迫力ですね。背景はビルが建ち並び、車が走っています。他のカエルたちがいなくなった町中でもしぶとく生き続けるヒキガエルの生き方にエールを送る絵本です。

前半はカエル界のアイドル、かわいいアマガエルと比較して、ヒキガエルの悪口が延々と続きます。自然にアマガエルとヒキガエル両方の特徴が理解できるのはいいけれど、そこまで言わなくても……と悲しくなっちゃうなあ。

そこで、ずっと黙っていたヒキガエルが反論!!
と言っても、自分の取り柄だけを自慢するのではありません。他のカエルたちもそれぞれ得意不得意があって、みんな苦労して生きているということを教えてくれます。温かみのある関西弁の台詞は、全然お説教っぽく感じません。

あとがきには、作者から全国のドライバーさんへのメッセージとして、「気をつけよう 暗い夜道とヒキガエル」とありました。車に轢かれたヒキガエルが見るに忍びなく、この絵本を書いたそうです。関西では街にヒキガエルが少なくなったと聞いています。わずかな生き残りも車の被害に遭うなんて、本当に気の毒です。

表紙裏のガマガマ新聞では、ヒキガエルに関する豆知識がいっぱい。マンガのような親しみやすい絵で面白く読めるので、本物のカエルがちょっと苦手な方にもおすすめしたいです。

※残念ながら表紙のみですが偕成社の許可を受けて画像を掲載しています。


ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん




同じ作者で他にこんな絵本が!
人気者のカタツムリに比べ差別されてるナメクジくんのお話。
気になります~。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本8―ふたりはいっしょ


ふたりはいっしょ ミセスこどもの本
アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳
文化出版局 1972年 64P 21.0×14.5cm
ニューベリー賞受賞


先日購入。有名ながまくんとかえるくんシリーズ2作目です。1作目の「ふたりはともだち」に収録されている「おてがみ」は光村の国語教科書に載っていることもあり、読んだことある人も多いと思います。このシリーズは4冊あって、それぞれ短いお話が5編ほど収められています。絵本よりもちょっとだけ文字が多いですが、イラストいっぱいでほとんどがひらがなです。

ほんのりカエル色のイラストと柔らかな日本語訳が、ほのぼのユーモラスな内容にぴったりです。マイペースでちょっとずれてるがまくんのキャラがいいですね~。付き合ってるかえるくんは優しいなあ。大人が読んでも楽しいです。3つめのお話「クッキー」なんて、身につまされちゃいますよー。

子どもの頃からこの本の存在は知っていましたけど、読んだことありませんでした。絵がちょっと苦手で避けてたんです。日本人の感覚とは違いますよね。今見ると、とてもかわいいんですけどね。

がまくんはアメリカヒキガエルかな、かえるくんは何だろう? がまくんより大きくて緑色の種類って……?

楽天でぬいぐるみを発見!
絵本そのままですね。
品切れで買えないのが残念。

※記事中の写真は楽天のおもちゃ屋さんへリンクしています。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本7―カエルの鼻

カエルの鼻 たのしい動物行動学 表紙カエルの鼻 たのしい動物行動学
石居進/著
八坂書房 1997年 192P A5変型・上製


この本では、まず仮説を立てる、それを検証するのに必要な実験をデザインする、結果を統計学的に検討する、という科学の研究の手順を、ヒキガエルの話を例に取って分かりやすく解説しています。動きを追う装置は手作りの糸巻き、中学レベルの方程式でヒキガエル出現率を計算するなど、シンプルな方法でアイデアを駆使して謎に迫る過程はわくわくする面白さです。

著者の専門は「比較内分泌学」? 聞き慣れないので調べてみたら、動物の進化・適応の過程を直接観察することはできないため、様々な動物のホルモンや関連する遺伝子を比較することで解明していこう、という学問らしい……。なるほど~。

カエルの鼻 たのしい動物行動学 88-89p元々は繁殖行動とホルモンとの関係の研究をしようとしていて、そこでヒキガエルが池を見つける方法がまだわかっていないことを知り、調べることになったそうです。

カエル観察の描写は客観的で淡々としています。ホルモン抽出のために多数のヒキガエルを殺すときも、「かわいそう」などの感情的な表現はなく、ただ翌年以降も研究を続けるために繁殖数に出来るだけ影響のない方法を選んでいます。

それでいて、端々にカエルへの優しさを感じます。特に、図表の一部に使われている写真。今回借りた本は旧装丁ですが、裏表紙の3枚組写真なんて最高です♪
(本文中には同じ写真がモノクロで、その前のシーンも合わせて載ってます)
また、著者はカエルグッズの収集家で、それに関するエピソードも楽しいです。

八坂書房の許可を受けて画像を掲載しています。


カエルの鼻―たのしい動物行動学




新装版の表紙。
池袋の森 観察日記さんの写真が使われているそうです。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:5 

ヒキガエル本6―火よう日のごちそうはひきがえる

110223book4-1.jpg火よう日のごちそうはひきがえる
(ひきがえる とんだ大冒険 シリーズ1)
ラッセル・E・エリクソン/作
ローレンス・D・フィオリ/絵
佐藤凉子/訳
評論社 1982年 82P A5変型判・上製


現在は2008年に出た改訳新版が販売されています。

最近古本で購入。ヒキガエルを飼い始めた頃に「ひきがえる」で検索するとよくこの本が出てきたので、題名だけは知っていてなぜかミステリ?と勘違いしてました。小学校中学年から対象の童話です。人気シリーズで現在7作あります。

110223book4-2.jpgひきがえるの兄弟、ウォートンとモートンはそれぞれ掃除と料理が得意。モートンの作った「かぶと虫のさとうがし」があまりにおいしいのでおばさんに届けようと、ウォートンは真冬なのにスキーを履いて出かけていきます。そこをみみずくに捕まってしまい、誕生日のごちそうとして来週食べると言われて……。

ウォートンとみみずくの心理描写が細やかで、挿絵の表情も場面にぴったり。素直でとっても暖かいお話です。

物語に出てくるヒキガエルって大抵のろまだったりおばかさんだったりしますけど、ウォートンは働き者で社交的。まあ、マイペースで常に前向きな性格は、ヒキガエルらしいと言えばらしいかも。まだ寒いのに地面から出てきちゃうところもね。

評論社の許可を受けて画像を掲載しています。

火曜日のごちそうはヒキガエル―ヒキガエルとんだ大冒険〈1〉 (児童図書館・文学の部屋)



新版では書名も装丁も変わり、訳も大きく改訂されたそう。
機会があったら読み比べてみたいです。
こっちではヒキガエルが茶色い!
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:2 

ヒキガエル本5―ごとおべえがいく

ごとおべえがいく 表紙ごとおべえが いく ―ひきがえるの はる―
西村繁男/作
福音館書店 2008年 28P 25×23cm
かがくのとも 2008年3月号
5才~6才向き


月刊予約絵本です。
バックナンバーは品切れになりました。

作者の住んでいる神奈川県北部ではヒキガエルを「ごとおべえ」と呼ぶそうです。身近な生き物ですから、地域によっていろいろな呼び名があるんでしょうね。

"Toads' Annual Fight for Laying Eggs"という英語のタイトル通り、ガマ合戦の様子を描いています。落ち着いた色遣いの絵はリアルだけれども生々しくありません。冬眠から目覚めたヒキガエルたちがのっしのっしと歩いていく様子がよく伝わります。

ごとおべえがいく 22-23pくわっ くわっ くわっ くわっ
ばしゃん ばしゃん ばしゃん

合戦の場面はなかなかの迫力。その後に残された卵が孵化して、いずれ成長して戻ってくることについても、ごく簡単に説明されています。裏表紙で上陸していく小さなカエルたちがかわいいです。

擬音語がリズミカルで読み聞かせにもよさそうです。繁殖シーンでも甘さがなくて、真剣勝負!という感じなので、子どもに読んでも照れくさくならないと思います。

福音館書店の許可を受けて画像を掲載しています。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本4―珍獣の医学



珍獣の医学
田向健一/著
扶桑社 2010年 295P 四六判・並製本


カエルなどエキゾチックペットも診てくれることで有名な、田園調布動物病院の田向先生の本です。昨年末に出版され、テレビなどでも結構取り上げられてたようですね。

今回購入したのは知人のヒキガエルの症例が載っていると聞いたので。「白血病のカエル」というのがそれです。腕の感染症で断脚手術したヒキガエルの写真もありました。カエルの話は他にもいろいろ、表紙も水温計を飲み込んだバジェットガエルくんです。

ページ数は多いものの一つ一つのエピソードは短く、軽い文体でさらっと読めます。先生のブログもそうですが、怪我や手術中の写真も多いので血とか苦手な方はご注意。甲羅が割れたカメなんてかなり悲惨……。

カエルの脱腸を治す方法も写真付きで載っていました。見た目は同じでも重篤な腸重積の場合もあるとのこと。これは自分では処置できませんね。中途半端なネット情報を鵜呑みにして死なせてしまった話、他山の石としなくては!

診療現場の様子がコミカルに書かれていると同時に、獣医さんの苦労や想いも真剣に語られています。野生動物を飼うことの是非について、「人間の業」という言葉にどきっとしました。命を飼うということを考えされられます。


珍獣の医学



Amazonや楽天ブックスで一部立ち読みできます。

楽天は口絵カラー写真とまえがき、目次途中まで。

Amazonは目次全部、本文数ページ、奥付など。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:2 

ヒキガエル本3―かえるよ!カエル

ドキドキワクワク生き物飼育教室3 かえるよ!カエル 表紙ドキドキワクワク生き物飼育教室3 かえるよ!カエル
アトリエモレリ/作・絵
久居宣夫/監修
リブリオ出版 2001年 48P B5判


現在、品切・重版未定だそうです。

小学校3年生から大人までを対象とした飼育実践本です。全6巻で他にアゲハ、ザリガニ、カイコ、メダカ、ホタルがあります。「かえるよ!」と「カエル」を掛けているわけではなかったんですね~。

作者のアトリエモレリは博物画を描く図鑑作家集団のようです。あとがきによると、ヒキガエルを見てスケッチするだけではなくて実際に卵から大きく育てたそうで、その経験からの注意点なども本に書かれています。

この本に出てくるカエルはほとんどがアズマヒキガエル。卵の採り方、飼育容器や餌の準備、世話の仕方など、図が大きく説明が丁寧です。もちろんここにあるだけが正解ではありませんが(うちの飼育法なんて全然違うし)、水や土の量も具体的でとてもわかりやすいです。

カエルたちが大きくなってからこの本のことを知ったので、今更飼育本は……と今まで読んでなかったのですが、今回図書館で借りてみて、手元に置きたくなってしまいました。というのは、実物大または一回り大きいリアルなヒキガエルの絵がいっぱいで素敵なのです。愛らしいポーズが満載で、キュンキュンしちゃいます!!

ドキドキワクワク生き物飼育教室3 かえるよ!カエル 16-17pこのシリーズの監修は「カエル合戦」の著者、久居宣夫氏です。その他にも多くの専門家の指導の下、ヒキガエルの生態や体のつくりが解説されてます。特に卵から上陸までの変化は事細かに描かれています。

オスメスの違いなど「カエル合戦」にも同じことが書いてありましたが、こちらはカラーでより良くわかります。

リブリオ出版の許可を受けて画像を掲載しています。

ネット書店には若干在庫が残っているところもあるようです。
>>楽天ブックスの商品ページ
>>Amazonの商品ページ

これからヒキガエル飼育する人におすすめ。重版されたら自分も買おうかな。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本2―カエル合戦

カエル合戦 福音館の科学の本 表紙カエル合戦 福音館の科学の本
久居宣夫/著 吉崎正巳/画
福音館書店 1984年 72P 22×18cm
小学校中級~高校むき


この本も残念ながら絶版です。

表紙だけ見ると絵本のようですが、中身は港区白金台の自然教育園で行われたヒキガエルの研究をまとめた読み物です。平易な文章で小学生でも読めますが、大人でも充分楽しめる内容です。

当時ほとんど知られていなかったヒキガエルの生態を調査するため、10年以上チームを組んで、合わせて約2800匹のヒキガエルに個体識別番号を付けて毎月記録していったとのこと。夜暗い中で探して捕まえるのも大変だったことでしょう。こういう地道な作業のお陰で多くのことが判明したわけです。日常の行動、オスメスの成長の違い、産卵の条件など……。

カエル合戦 福音館の科学の本 28-29pヒキガエルの行動を調べるにはカエルに発信器を背負わせています。右のページに大きなアンテナを抱えて電波の方向を調べている写真が載っています。今だったらもっと楽にできるでしょうねぇ。
なお、国立科学博物館のサイト内の「私の研究」というコーナーに久居氏のページがあり、発信器を付けたヒキガエルの写真も見られます。

番号を付けたカエルの数から園内すべてのヒキガエル生息数を推定する方法、卵の重さや1匹のメスが産む卵の数の調べ方など、やり方が子どもにもわかるように説明してあります。夏休みの自由研究とかでデータを取るのに応用できそう。

別の環境では暮らし方が異なることや、まだ解明されていない謎なども示されていて、自分も研究してみたい!という気にさせられました。

福音館書店の許可を受けて画像を掲載しています。
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:0 

ヒキガエル本1―ひきがえる

先日、Twitterで@ikebukuronomoriさんがヒキガエルの本をいくつか紹介してくださいました。そう言えば、飼育するにあたってあちこちのブログは参考にしましたが、本は読んでないことに気付きました。試しに図書館で「ヒキガエル」を検索したらいくつか見つかったので、少しずつ借りてみることにしました。

まず1冊目はその名もずばり「ひきがえる」です。

ひきがえる 福音館のかがくのほん 表紙ひきがえる 福音館のかがくのほん
三芳悌吉/ぶん・え
福音館書店 1976年 40P 21×23cm
厚生省中央児童福祉審議会推薦


絶版で入手は困難と思われます。

ひきがえる 福音館のかがくのほん 12-13p小学生くらいが対象の絵本です。漢字は少なくてルビが振ってあるので幼児でも読めそうです。短い文章で、ひきがえるの生態がわかりやすくまとめてあります。あとがきによると、広島大学の川村智治郎先生のご教示を受けたそうです。

ひきがえるが冬眠から覚めて池に向かうところから物語風に始まりますが、さすが「かがくのほん」、発生や変態の過程、からだのしくみなどもていねいに描かれています。巻末にはひきがえるの骨格や内臓、日本のカエル・卵・オタマの比較図などが付いていて、図鑑としても役立ちます。

おたまじゃくしを襲う水生昆虫や鳥や魚、かえるの餌になる昆虫たちなど、ひきがえる以外の生物の絵もたくさん出てきます。背景の雑草などはさらっと、でも種類が判別できる程度にきちんと描いてあります。

著者の三芳悌吉さん、お名前に見覚えがあったので調べてみたら、子どもの頃持っていた文学全集で挿絵を担当していました。有名な画家のようですね。

35年も前の本ですが、自然って変わらないんだな、と改めて思いました。(さすがに人間が出てくるとファッションが……)

福音館書店の許可を受けて画像を掲載しています。


少年少女ファーブル昆虫記 (5)甲虫ものがたり 改訂新版




こんちゅう (はじめてであうずかん 1)




←三芳悌吉さんイラストの本。
やはり生物関係が多いみたいです。
(こちらはAmazonの広告です)
テーマ : カエル・かえる・蛙
ジャンル : ペット

UserTag:  / Trackback:0  / comment:2 

最新コメント

openclose

カテゴリ
月別アーカイブ

カエルの記事は2008年から。

ブログ内人気記事

気に入った記事には拍手してね♪

検索フォーム
リンク

当ブログへのリンクはご自由に♪

プロフィール

あねもね Author:あねもね
神奈川県在住。
小さな生き物が好き。
大人になってから飼ったことあるのは、
金魚、カタツムリ、カブトムシ、カマキリ、ヤゴなど。
コメント以外でのご連絡はこちらへ。
Twitterでも。

gamabonzさん製作
blogram投票ボタン


みどころ分析は
こちら!


アンケート